はじめしゃちょー伝説のスライム企画総まとめ!費用と後片付けの裏側
日本のYouTube黎明期からトップを走り続けるクリエイター・はじめしゃちょー。彼のチャンネルを語るうえで欠かせない最大のアイコンが、常識外れのスケールで展開されてきた「スライム企画」です。お風呂や特大ビニールプールをスライムで埋め尽くす豪快な挑戦は、累計数千万回以上の再生数を記録し、一大ムーブメントを巻き起こしました。
画面越しには痛快で楽しげに見える実験の裏側には、緻密に計算された材料の調達、膨大な総額費用、そして想像を絶する後片付けの苦闘が存在していました。本稿では、歴代の名作企画の変遷から、失敗しないスライムの配合比率、知られざる清掃・撤収のリアルまで、取材データとメディア分析を交えて徹底解剖します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:はじめしゃちょーのスライム企画は「100人前スライム」から「特大プール・部屋全体」へと進化し、動画史に残る金字塔を打ち立てた。
- 要点2:制作には大量のPVA洗濯のりとホウ砂(ぬるま湯水溶液)が使われ、大規模企画では材料費だけで10万〜数十万円規模に達した。
- 要点3:最大のリスクである後片付けは「塩化ナトリウムによる脱水・液状化」と「自治体ルールに沿った可燃ごみ処理」の徹底が不可欠である。
【歴代神回まとめ】はじめしゃちょーが築いた巨大スライム企画の変遷
はじめしゃちょーが手掛けたスライム動画は、単なる工作の域を完全に超越し、視聴者の「子どもの頃に抱いた夢」を具現化するエンターテインメントへと昇華しました。静岡のアパート時代から豪邸時代に至るまで、スケールは年を追うごとに拡大していきました。
初期の代表作である「スライムで体を洗う」「お風呂を全部スライムにする」企画では、浴槽になみなみと張られた鮮やかな緑や青のスライムにダイブする姿が強烈なインパクトを残しました。その後、挑戦の舞台は室内アパートの一室から庭、さらには超大型のビニールプールへと移行します。総重量数百キログラムを超える巨大スライムプールでは、粘性が強すぎて身動きが取れなくなるという物理的ハプニングを生み出し、視聴者に強烈な視覚的快感と笑いを提供しました。
歴代の動画を振り返ると、単に量を増やすだけでなく、「メントスサイダーとの融合」「暗闇で光る蛍光スライム」「人間が埋没するレベルの超高粘度スライム」など、実験要素を掛け合わせることで常に新規性を生み出し続けてきた点が特徴です。

巨大スライムの作り方と材料の黄金比|洗濯のりとホウ砂の投入量
はじめしゃちょーの大規模実験動画を支えたのは、化学反応に基づくシンプルな材料構成です。巨大スライムを自作する場合、使用される基本素材は以下の3点に集約されます。
- PVA(ポリビニルアルコール)配合の洗濯のり:スライムの主原料となる高分子化合物。
- ホウ砂(四ホウ酸ナトリウム):薬局等で購入可能な架橋剤。ぬるま湯に溶かして飽和水溶液を作成する。
- 着色料・水:絵の具や食紅、質感を調整するための適量の水。
スライムが固まる仕組みは、PVAの長い分子鎖同士をホウ砂のホウ酸イオンが網目状に架橋(結合)することにあります。はじめしゃちょーの動画内でも幾度となく解説されていますが、失敗しないための黄金比は「PVA洗濯のり 1 : 水 1」に対して、ホウ砂飽和水溶液を少しずつ投入して撹拌する手法です。
しかし、ドラム缶やプール規模の巨大化になると、底の方だけ先に固まってダマになったり、手動での撹拌が追いつかずに分離したりするトラブルが頻発します。過去の動画でも、はじめしゃちょーが全身全霊でかき混ぜ続け、腕の筋肉を限界まで酷使するシーンが度々映し出されていました。
【費用と規模の徹底比較】スライム風呂・プール企画のスケール一覧表
はじめしゃちょーが実行した代表的なスライム企画について、使用した資材の規模、推定総額費用、片付けの負荷を比較・整理したデータが以下の通りです。
| 企画名・規模 | 主要材料・重量データ | 概算総額費用(推定) | 後片付け難易度・評価 |
|---|---|---|---|
| 初代スライム風呂 (一般家庭の浴槽) | 洗濯のり約50〜100本 ホウ砂約500g(総量約150L) | 約15,000円〜25,000円 | 難易度:中 配管詰まりリスク極めて高 |
| 特大スライムプール (大型ビニールプール) | 洗濯のり数百本〜業務缶 ホウ砂数kg(総重量約300〜500kg) | 約80,000円〜150,000円 | 難易度:極大 人力搬出に半日以上を要する |
| 部屋全体スライム化 (室内養生実験) | 大量の養生シート+業務用PVA原液 (数十kg〜100kg単位) | 約50,000円〜100,000円 (養生資材費含む) | 難易度:高 壁・床への付着・染み抜きが困難 |
当時の物価や資材調達ルートによって変動はあるものの、大型企画では材料費だけで10万円超の予算が投じられており、個人の趣味レベルを遥かに凌駕する設備投資が行われていたことが分かります。

【実態検証】動画外で起きていた「地獄の後片付け」と部屋の惨状
視聴者が最も気になりながらも、本編動画では数分のダイジェストで流されがちなのが「後片付けの現場」です。はじめしゃちょー自身、後年の振り返りトークやサブチャンネル等で「スライム企画は撮影よりも片付けが本当の地獄」と明かしています。
スライムはそのまま下水や風呂の排水口に流すと、配管内部で冷えて固まり、深刻な配管閉塞を引き起こします。これを防ぐため、現場では「食塩(塩化ナトリウム)を大量に投入して水分を抜く」という化学処理が行われていました。浸透圧の作用でスライムから水分が抜け、一時的に液状化するものの、残ったゲル状のカスはすべてゴミ袋に手作業で詰めて回収しなければなりません。
静岡のアパート時代には、排水溝に流せない数百キロのスライムをバケツリレーで何往復もして運び出し、床にこびりついたPVA成分を熱湯と雑巾で何時間も拭き取り続ける作業が発生していました。楽しげな10分間の動画の裏には、丸一日を費やす過酷な清掃作業と肉体労働が隠されていたのです。
一般に知られていない盲点とネットの誤解|「流して終わり」の危険性
ネット上の一部では「お風呂のスライムはそのまま栓を抜けば流せるのでは?」という誤解が散見されますが、これは絶対にやってはいけない行為です。
家庭用配管はS字トラップなど屈曲部が多く、粘性の高い高分子ゲルが滞留すると水圧では押し流せなくなります。修理には高圧洗浄や配管交換が必要となり、数十万円規模の原状回復費用が発生するリスクがあります。また、ホウ砂は微量であれば問題ないものの、環境保護の観点からも高濃度のまま下水道へ一気に流すことは推奨されません。
正しい処分方法は、「塩をかけて液状化させ水分を新聞紙等に吸わせる」または「天日干しで乾燥させて体積を減らし、地域の分別区分(主に可燃ごみ)に従って廃棄する」ことです。はじめしゃちょーの企画も、自治体のゴミ出しルールに則り、大量のゴミ袋に小分けにして搬出する手順を踏んでいました。
【メディア心理学の視点】なぜ人は「大量スライム動画」に熱狂するのか?
はじめしゃちょーのスライム企画がこれほどまでに爆発的な人気を博した背景には、人間の深層心理に働きかける2つの要因があります。
第1に、「触覚の視覚化によるカタルシス」です。スライム特有の「ネバネバ」「モチモチ」とした質感や、飛び散る際の流動音(ASMR的要素)は、脳に強い快感をもたらします。日常では触れることのない非日常的な物質に人間が埋もれる映像は、強い視覚的報酬として機能します。
第2に、「タブーの代理解放」です。子どもの頃、「浴槽を好きなお菓子やオモチャで満たしたい」「部屋中をドロドロにしてみたい」という欲求を抱きつつも、親の叱責や経済的制約から断念した経験は誰にでもあります。はじめしゃちょーが自らの部屋と身体を張ってそれを実行することで、視聴者は抑圧された幼児的万能感を追体験し、強烈な爽快感を得ていたと分析できます。
【プロの結論】自宅で真似して良いケース・絶対に避けるべき判断基準
スライム作り自体は知育や科学実験として非常に優れていますが、規模の判断を誤ると重大な家庭内事故につながります。
- おすすめできる範囲:洗面器や小さなボウル(1〜2リットル程度)で作成し、机にビニールシートを敷いて楽しむレベル。処分も可燃ごみ袋1枚で完結するため安全です。
- 絶対におすすめできないケース:賃貸住宅の浴槽を満水にする、大型プールを室内で展開する、配管へ直接流す行為。床の浸水損害や配管破損など、取り返しのつかない金銭的・物理的被害を招きます。
【はじめしゃちょー スライム】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:はじめしゃちょーがスライム作りに使っている「青いボトル」の洗濯のりはどこで買えますか?
A1:主にドラッグストア、ホームセンター、100円ショップ、またはAmazonなどのECサイトで購入可能です。成分表示に「PVA(ポリビニルアルコール)」と記載されているものであれば、どのメーカーの製品でも同様にスライムを作ることができます。
Q2:スライム風呂に入った後、肌荒れや体への影響はありませんか?
A2:ホウ砂には微弱な刺激性があるため、長時間の接触や敏感肌の方が直接触れると肌荒れを起こす可能性があります。はじめしゃちょーも実験後は念入りにシャワーで洗い流していました。肌の弱い方や小さなお子様が遊ぶ際は、直接触れすぎないよう注意し、遊んだ後は必ず石鹸で手を洗う必要があります。
Q3:洋服やカーペットにスライムがついてしまった場合、どうすれば落ちますか?
A3:スライムのPVA成分はお酢(またはクエン酸水)とぬるま湯で分解できます。スライムが付着した部分にお酢を直接垂らし、歯ブラシなどで優しく叩くように馴染ませると、ゲル状の結合が解けて綺麗に洗い落とすことができます。
まとめ:エンタメ史に残るスライム企画の教訓と正しい楽しみ方
はじめしゃちょーが切り拓いた「巨大スライム企画」は、YouTubeが持つ「誰もやらない無駄を全力でやり切る」という熱量を象徴する文化遺産です。その圧倒的な爽快感の裏には、緻密な配合計算、多額の投資、そして泥臭い片付けの努力が一貫して存在していました。
家庭でスライム作りを楽しむ際は、スケールを適切な範囲に留め、排水口に流さないルールを徹底することが大切です。クリエイターが見せてくれた圧倒的なエンターテインメントに敬意を払いつつ、安全第一で科学の面白さを体験してみてください。 (出典: はじめ しゃ ちょ ー スライム(Yahoo!ニュース))